メニュー表のメニュー一つ一つの値上げは確かに難しいでしょう。しかし、お客様が頼まれるであろう複数のメニューの組み合わせにひと工夫を加えることで、お店全体の平均単価は上げられます。そのいくつかの工夫を紹介します。
グランドメニューやコースメニュー、宴会メニューを見直します。その際に松竹梅の3つの価格帯のメニューを用意します。その結果、看板メニューの客単価を上げようとするものです。
【ポイント1】
ここで良い点は、「一品ごとの単価は上げずに、平均単価をあげている」と言うことです。これまでの一品ごとの単価を上げると、お客様から「値上げしたの?」と言われたり、競合と比較されたりすることでしょう。しかし、この工夫の場合、一品ごとの値上げはしていないため、これらのお客様からの反応を回避できます。
【ポイント2】
松竹梅の3段階メニューがあるため、お客様がご自身の懐具合と相談し、納得した注文を松竹梅から選びます。従ってお客様は納得された上で注文されています。「今日は一番高いもの(松)を頼むほど余裕はないから、真ん中(竹)を注文しよう。」と納得されます。また「今日は初めてだから一番安いもの(梅)を頼んでこの店を試してみようか」と納得された上で、一番安いものを頼みます。
【ポイント3】
極端を回避したくなる。だから3つなんです。その結果、ほとんどのお客様が真ん中の価格帯を選ぶ傾向が出ます。その結果、「松:竹:梅=3:5:2」の傾向が出てくると言われています。3割のお客様が、一番安いものは嫌だ、真ん中でもないな、見栄もあるから最高値を選び、それより低い比率の2割のお客様が最安のものを選ぶ傾向があります。もっとも売りたいサービスや品を真ん中にすれば、結果的にお客様をそこへ誘導することになります。
【ポイント4】
お客様は選択肢が多いと選びたくない、つまり買わない心理が働きます。多くのお客様のニーズに応えたいからと言って、4段階の価格設定や7段階の価格設定のメニューは避けた方が良いということです。
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